最終更新日 2024年12月1日 by einvestig
1.年金の加入資格とお得に支払う方法
国民年金に加入して支払ったとしても、将来的に受け取れる額は少ないから無駄と思っていませんか?ですが将来的に受け取れる金額というのは、自分が払った金額が戻ってくるという仕組みではありません。
実は老後に受け取れる金額の半分は、国庫である税金から賄われています。
つまり加入せずに将来受け取れる資格がないと、納めていた税金が戻ってくる仕組みが利用できず損をするかもしれません。
将来的に損をする可能性があると言われても、国民年金を納める余裕がないという方も多くいます。
月の負担額が16000円ほどだとしても、毎月払うとしたら1年間で19万円近くの負担額になります。
もしも負担額が大きいのが気にあるという場合には、お得に支払う選択肢を探っていくのも1つの手です。
実は国民年金には、お得に支払うための選択肢がいくつか用意しています。
そのための選択肢の1つとしてあげられるのが、口座振替を利用したケースです。
口座振替といっても、毎月決まった額を引き落とすケースだと割引は存在していません。
一方で6ヶ月分を前納するだけで、1000円以上の割引になります。
2年間割引で支払っていくとしたら、トータルで4000円以上のお得になる可能性があります。
さらにお得に支払いたい場合には、1年前納や2年前納を利用してみるのも1つの手です。
1年分もしくは2年分を前納する場合には、1度にまとまった金額を用意しなければなりません。
2年分の前納だと1度に380000円近い金額を用意する必要はありますが、15000円以上の割引で支払えます。
実際に2年前納の仕組みが登場したときは、最初は口座振替のみの対応でした。
しかし平成29年からは、クレジットカードでの支払いにも対応できるように変化しています。
クレジットカードで支払う場合の割引額は、口座振替よりは少なくなります。
しかしクレジットカードで払うことによって、ポイントを貯められるチャンスがあります。
2.早めの情報収集が必要
例えば還元率が1%のポイントが貯められるクレジットカードで、2年前納をしたらどのくらいのポイントがたまるでしょうか。
仮に支払い額が380000円だとしたら、1度に3800ポイントも貯めることが可能です。
貯めたポイントは普段の買い物などに活用できます。
使い道に指定はないので、自分の好きなように活用するようにしましょう。
実際に前納の仕組みを利用したい場合には、いくつか注意しなければならない点があります。
注意点の1つが、申し込みには期限があるという点です。
例えば2年前納を申し込みたい場合には、毎年2月末までに申し込む必要が出てきます。
4月になってからその年の年金を2年前納で払いたいと思っても遅いのです。
早めに情報収集を行って行動することが大切です。
またほかにも注意が必要な点として、残高を確認するという点があげられます。
例えば口座振替を申し込んだものの、引き落とし日に残高が足りないとどのような問題が生まれるのでしょうか。
このような場合には、前納ではなく毎月引き落としという形に変更されてしまいます。
前納で得られる割引のメリットがなくなってしまうので、事前に残高を確認しておきましょう。
2年前納を利用する場合の引き落とし日は、4月末に指定されています。
しかし土日祝日の場合には、振替で5月最初の平日に引き落とされる可能性もあります。
その点も理解したうえで、残高を確認していくことが大切です。
3.ライフスタイルを考慮した支払い選択を
口座振替で前納をしたい場合、1度申し込みを行えば再び手続きをする必要はありません。
手続きといっても封書を送るだけでも可能なので、手軽に行うことが可能です。
ただし封書を利用する場合には、届くまでに時間がかかるので注意が必要です。
その年の申し込み期限までに間に合わないと、前納の仕組みが利用できなくなってしまいます。
2年に1度の引き落としだと、残高確認を忘れないか不安という方もいるかもしれません。
すでに申し込み済みの方であれば、4月の中旬に引き落としのお知らせのはがきが届きます。
はがきを見て引き落としの額を確認したうえで、問題なく残高を確保しておくことが大切です。
また1度申し込みを行った方でも、その後変更をすることは可能です。
1年から2年前納に変更したいなどの場合には、申込期限を確認したうえで手続きを進めることが大切です。
口座を変更したいという場合でも対応してもらえます。
国民年金の支払い方には、金融機関の窓口やコンビニエンスストアで払うなど複数の選択肢が用意されています。
前納の仕組みを把握して上手に利用することで、自分に合った形でお得に払っていくことにもつながります。
実際にどのような形が適しているのかという点は、個人のライフスタイルによって違いがあります。
お得になるとしても、2年以内に結婚などの予定があるなら前納は利用しないほうが適している方もいるかもしれません。
今後のライフスタイルの変化も含めて判断するようにしましょう。